興味を持ったきっかけ

もともと車の運転が好きで、交通系の職業に興味がありました。18歳ですぐに運転免許を取得したのですが、私が就職した当時は女性運転士の募集がなかったため、現在の会社にバスガイドとして入社しました。

その数年後、テーマパークに転職し、普通免許でも可能だった園内アトラクションバスの運転をしていましたが、本物の大型バスを運転したいと強く思うようになり大型の免許を取得しました。

 現在の仕事に就いた経緯

しばらくバス運転士の仕事から離れていましたが、偶然弊社の女性運転士募集の情報を見つけて興味を持ちました。その内容は、2020年の東京オリンピック開催までに、羽田空港ターミナル間無料連絡バスの運転士をすべて女性にするというプロジェクトで、女性の大量採用に備えIDカードを持っている者だけが利用できる女性専用施設の新設も魅力でした。

 業務内容

入社後2年半は羽田空港ターミナル間無料連絡バスに乗務していました。その後上司から勧められて路線バスを半年、そして現在は羽田から東京・大井町・横浜の3路線を走るリムジンバスに乗務しています。担当する路線は日によって変わり、1路線の往復を繰り返す日もあれば3路線すべてを走る日もあります。

具体的な業務内容としては、運転やお客さま対応、車内アナウンス等も含めた乗務、担当する車両の清掃の他、お客さまの乗降時に荷物係がいない時間帯にはお客さまの荷物対応をする場合もあります。

 仕事の魅力、やりがい

女性運転士はまだ少ないため、お客さまから「かっこいいですね」「女性は運転が丁寧ですね」等の声を掛けていただくことがあり、それが仕事をする上での励みとなっています。また、良い意味でも悪い意味でも注目されることが多く、その緊張感が仕事のモチベーションを高めてくれます。

バス運転士を始めたころは運転技術がなかなか伴わず、長らくコンプレックスになっていたので、お客さまから運転技術をほめていただくとうれしいですね。

お客さまから降車時や後日郵送で、お礼の手紙をいただいたこともあります。「渋滞の中、的確な車線変更をしていただいたので予定の便に間に合いました。ありがとうございました。」や「担当外の荷物の積み下ろしを手伝っていただきありがとうございました。」等、お客さまがちょっとしたことに気付いてくださっていることがわかると、毎日の乗務にもやりがいを感じます。

 仕事で大変なこと、苦労すること等

現在乗務しているリムジンバスは、ドアが前方1か所しかなく空気の循環が悪いため、車内温度にはいつも気を遣っています。気候やお客さま数によっても左右されますのですべてのお客さまに快適に過ごしていただくことは難しく、運転以外の部分でも気を配る必要があるのが大変なことのひとつです。

また、リムジンバスの荷物の積み下ろしは担当がいるため、基本的には運転士の業務ではありませんが、担当が不在で運転士も手伝えない場合にお客さまからご意見をいただくこともあり、対応に苦慮することもあります。

 これまでに自分が力づけられた先輩の言葉など

リムジンバスの経験がまだ浅いこともあり、周囲からさまざまなサポートをしていただいています。疲れた顔をして営業所に戻ってくると「今日はどうだった?」と話しやすい雰囲気を作ってくれて、とても助かっています。

以前の職場でのことですが、「何かを始めるのに遅いということはない」と言っていただいたことがあります。この言葉があったからこそ、大型二種免許を取得してバスの運転士になった現在の自分があるのだと思っています。

 ライフ・ワーク・バランス(生活と仕事の両立)

掃除や洗濯は、基本的には私がやっていますが、家族にお願いすることもあります。

タイム
スケジュール
担当する路線・シフトは、日によって変わり、泊まり勤務の日もあります。

 プライベート、休日の過ごし方

基本的には週休2日、連続で休みはとれます。家でゆっくりすることもあれば、定期的に旅行に行ったり、友人と食事をするなどして過ごしています。

 女性が活躍できる職場環境

以前の会社は男性運転士がほとんどでしたので、私も負けまいという気持ちで男性と同じシフトをこなしていました。弊社では女性が働きやすい環境が整えられており休暇もとりやすいので、無理のない働き方ができていると感じています。

しかし、思うように女性運転士の数は増えていないのが現状です。その原因のひとつとして考えられるのは、シフトの長さや早朝または深夜勤務です。通勤に時間がかかる社員の場合、早朝や深夜に乗務するためには自宅からの通勤では対応不可能ですので、シフトによっては1週間連続で帰れないこともあります。今後はそのような課題解決に取り組む必要があります。

 自身の将来像

リムジンバスに乗務し始めて1年経っていないので、現在はリムジンバスでがんばりたいと思っています。

また、羽田空港ターミナル間無料連絡バスに乗務している女性の中でリムジンバスに興味を持っている社員もいますので、自分が今の仕事の良さを伝えることで、将来的には仲間を増やしていきたいとも思っています。

メッセージ

弊社の女性運転士の中には、運転に関係ない業種から転職した人もいます。この仕事で必要な要素は、注意深さや反射神経、瞬時の判断力などで、前職の経験ではありません。入社してからの指導体制も充実していますし、バスの運転は車体の大きさに慣れさえすれば本当に楽しい仕事です。

まだ女性の少ない業種ですが、女性が増えることで女性にとっても男性にとっても働きやすい職場に変わると思います。運転が好きな人や興味のある人は、是非チャレンジしてほしいと思います。