興味をもったきっかけ、仕事についた経緯

18歳で自動車免許を取得してから、ドライブ中に見かけるトラックに興味をひかれるようになりました。大きな車体を自由に操るドライバーに憧れて、自分でも操作してみたいと思ったのがきっかけです。

トラックを運転するための中型免許取得には、普通免許取得から2年以上の期間が必要です。高校卒業後2年間は生活建材の会社で事務職に就き、その後中型免許を取得して現在の会社に入社しました。元々身体を動かすことと食べることが好きで、食品を配送する仕事に就きたいと思ったのが入社の理由です。

 仕事内容

現在は、主にコンビニエンスストアやスーパーの共同配送センター間の輸送を担当しています。具体的には、デザートや乳製品を弊社近くのセンターで積み込み、大田区のセンターに納品後、一旦帰社してから再び近隣のセンター数か所に配送します。帰社途中に昭島のセンターからカット野菜を積み込んで入間や日高のセンターに配送することもあります。

毎日運転していると大きな事故を目にすることもあります。事故を起こさないよう、運転には最善の注意を払っています。

積荷量は曜日や季節によって変化します。大田区は企業が多いため、企業が休みとなる週末に向けて積荷量は減少します。また、扱っている積荷が暑い季節に多く消費される商品のため、夏場はトラックの最大積荷量3250キロが連日ほぼ満載となりますが、寒い季節になると夏の約半量ほどの積荷量という状況です。

 仕事の魅力、やりがい

配送を担当しているカット野菜は、私がときどき利用する回転すし店にも納品されています。店のメニューに自分が運んだ野菜が使われているのを見ると、物流の一端を支えていることを再認識できてうれしく思います。

また、女性が少ない業界なので、センターに納品する際に「がんばっているね」等の声掛けをしていただくこともあり、もっとがんばろうと前向きな気持ちになります。

2018年7月には、東京都トラック協会ドライバーコンテスト女性部門で第2位をいただきました。このコンテストは学科と実技があり、関係法令や安全運転、交通公害防止、エコドライブ等の知識と技能を競い合うものです。女性参加者の少ない中ではありますが、表彰してもらえたことはとてもうれしく、今後の励みになりました。

 これまでに苦労したこと

AT車限定の普通免許しか持っていなかったので、マニュアル車の運転に慣れるまでは苦労しました。また、入社以前は軽自動車しか運転していなかったので、車体の感覚をつかむまで約3か月かかりました。

積荷についても、商品や商品を積んでいるパレットの形や大きさはさまざまなので、荷崩れしないように積み込む工夫をしなければなりません。最初は先輩のアドバイスを聞きながら徐々にコツをつかんでいきました。

設備面では、納品先に女性用トイレがないことが多く、苦労しています。共同配送センターには従業員用またはドライバー用トイレがありますが、男女共用の場所が多いので、できるだけ高速道路等のトイレを利用しています。

 ライフ・ワーク・バランス(生活と仕事の両立)

私はまだ独身ですが、以前は子育てと両立していた先輩もいました。今後、ライフスタイルが変化した場合は、会社と相談して休日や勤務時間帯等を調整したいと思っています。

タイム
スケジュール
業務時間が自身の生活リズムと合っており、働きやすさを感じています。

 プライベート、休日の過ごし方

最近新しい車を購入したのでドライブすることが多く、先日はいちご狩りに秩父まで足を延ばしました。あとは平日なかなか会えない友人と会っておしゃべりしたりしています。

 女性が活躍できる職場環境について

若い女性でマニュアル免許を取得する人は少ないので、入社してからマニュアル免許を取れるような制度があれば良いと思います。また、小回りの利く2トントラックをもっと導入して女性向きの配送コースを設定すれば、より多くの女性が活躍できると思います。

食品の配送は細かい単位で納品することが多く、また商品を丁寧に扱う必要もあるので、女性向きの仕事といえます。最近では、パンの配送やコンビニの店舗配送で活躍している女性ドライバーも多く見かけます。

納品先で女性用トイレなどの整備が追い付いていないという課題はありますが、今後女性ドライバーがもっと増えて改善されることを期待しています。

 今後のキャリア形成や目標について

今年3月にフォークリフト運転技能講習を受講して免許を取る予定です。学科1日実技4日の合計5日間の講習です。取得すれば倉庫内の積荷移動はもちろん、パレットごとの荷物の積み下ろしも可能になり、仕事の幅を広げることができます。また、いずれは大型免許を取得して20トントラックにも乗れるようになりたいです。

メッセージ

トラック業界は男性の職場だと思われがちですが、積荷を扱う際の丁寧さや細やかさは女性向きの仕事ともいえます。重い荷物もありますが、小分けにして運搬したりパワーリフトを利用することで女性でも十分対応は可能です。また、マニュアル免許を取得していない女性が多い現在、オートマチックの中型トラックを所有する会社も増えています。

トラックの運転席は普通車よりも高い位置にあるので、遠くを見通せる気持ちよさもあります。車体の大きさの感覚さえつかめれば、トラックはとても運転しやすい車です。興味のある方は、是非この世界に飛び込んできてください。