興味をもったきっかけ、仕事に就いた経緯

鉄道会社は、単なる交通機関としてだけでなく、沿線地域の開発等、様々な事業を通じて沿線住民の生活を豊かにすることができ、魅力であると感じていました。また、他社との相互直通運転や複々線化事業等、企業利益を追求するだけでなく、お客さまの利便性のために投資を惜しまない点にも興味を持っていました。

大学では経済学を学び、在学中に簿記会計の資格を取得していました。鉄道で旅行することが好きだったことと、弊社が行っていた複々線化事業のような長期的計画を経理面で支えたいという思いもあり、鉄道会社を中心に就職活動をしました。

 仕事内容

第一線で働いている人を支える立場になりたいと思い、総合職で入社しました。入社後、駅員として3か月、グループ会社の研修を経て車掌、運転士をそれぞれ1年ずつ務めた後本社に異動し、ダイヤ改正を担当しました。その後神奈川県庁に派遣されてインバウンドの仕事に従事し、弊社に戻って現在に至ります。

2018年9月から、喜多見車掌区で助役を務めています。私の担当職務は、乗務員の安全管理と労務管理です。安全管理は乗務員が安全に乗務できる状態かを確認する仕事で、アルコール検査や視力に問題がないこと、乗務行路等を確認します。時には、列車に乗車して乗務員の作業確認・指導もします。労務管理は乗務員の勤務時間や休日の取得状況を管理する仕事です。この車掌区には約140人の乗務員が所属していますが、出勤時刻は1分単位で異なります。また、臨時運行等に対応するため休日返上で勤務に就く乗務員もいます。そのように不規則な勤務をしている乗務員が適正に休日を取得できているか、残業時間は基準以下かどうか、健康は維持できているか等を毎月チェックしています。

 仕事の魅力、やりがい

現在は、毎日乗務員を送り出し、無事に乗務を終えた時に迎え入れることや、急な臨時運行等に対処して無事に運行させられたとき等にやりがいを感じています。また、乗務員とのコミュニケーションを密にするように努めることで、明るい職場運営に貢献できているとも感じています。

数年前に担当したダイヤ改正では、速達性の高い列車種別である快速急行を大幅に増発しました。このダイヤが運行されれば、新宿から遠方の地域に住んでいる方々の便利性の向上にも繋がりますし、一日の平均乗降者数である約210万人の方々の生活を支えているという実感もありましたので、実際に新しいダイヤが運行されたときの達成感は大きいものでした。

 これまでに苦労したこと

ダイヤ改正の仕事には大変苦労しました。すべての列車について、5秒単位で各駅の発着時刻を設定するだけでなく、車両数や乗務員数が決まっている中で、車両検査のスケジュールも考慮して行路に車両を充てていく作業などもあり、企画立案から運行開始までに約1年かかりました。同じ列車に対して、ある駅では1分早くしてほしい、またある駅では1分遅くしてほしい等、異なるリクエストがあった場合は、それぞれ調整して対応する必要がありました。長期的な作業で残業も続き、心身共にこたえました。

現在苦労していることは、自身が経験していない、例えばロマンスカーという特急列車の乗務員等を指導する立場にあるということです。そのような場合、相手も私が経験していないことは知っているので、こちらから疑問を投げかけ教えてもらいながら、相手が自ら気づきを得られるような働きかけを行っています。

 ライフ・ワーク・バランス(生活と仕事の両立)

同じ会社に勤務している夫との二人暮らしです。炊事は主に私で、それ以外は夫が担当していますが、お互い無理のないように分担して生活しています。

タイム
スケジュール
出勤時間が異なる乗務員の管理を行うため、宿泊を伴う勤務を基本としています。

 プライベート、休日の過ごし方

最近は新居に移ったばかりということもあり、夫と休日が重なったときには互いの両親や友人を自宅に招いています。また、共通の趣味が旅行なので、国内はもちろん海外に行くこともあります。

 女性が活躍できる職場環境について

弊社で女性乗務員の採用が本格的に始まってからまもなく18年になります。子育て中の女性乗務員が仕事を続けられるよう宿泊勤務免除や短時間勤務の制度、また、それらの利用者が乗務できる行路も実態に合わせて徐々に増えており、個人の環境に合わせて働き方を選ぶことができるようになっています。

今後の課題としては、子育て中の女性の発想力を活かした新しいポジションの創設が必要だと感じています。女性乗務員が事務方の仕事の一部を担うことや、地方に例を見る観光列車のコンシェルジュ等です。これまでの固定観念から脱却することで、個人と会社の双方にとって良い結果が生まれると考えています。

 今後のキャリア形成や目標について

まだ子供はいませんが、将来的には子育てしながらキャリアも積んでいきたいと考えています。

仕事面では、現在の立場になってまだ4か月なので、これから多くのことを吸収してきめ細かな指導を現場で行っていくつもりです。また、乗務員は誰かが休むと他の誰かが代わりにその穴埋めをしなければなりません。そのような環境の中でも、誰もがいきいきと働ける職場作りを目指していきたいと思っています。

メッセージ

乗務員の仕事は、人々の生活を支えるとともに安全に目的地まで届けるという重責を担っていますので、終着駅に無事到着したときの達成感はとても大きいです。また、お客さまからさまざまな声を直接聞くことができる素晴らしい仕事です。

乗務員はお客さまと直接接するので、女性ならではのきめ細やかなサービスで今度ますます活躍できると思います。関心のある方は是非チャレンジしてください。