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平成30年度「女性が輝くTOKYO懇話会」第2回 運輸業編

運輸業における女性活躍の現状

資料【PDF】

(ジャーナリスト 治部 れんげ 氏)

治部 れんげ 氏○産業別女性就業者数及び女性比率
ご覧のように、運輸業・郵便業では女性の就労比率が低くなっている。逆に言えば、今後活躍の余地がまだまだある分野で、皆さんがどのようにお仕事をされているのか、伺っていきたい。

○運輸業・郵便業の業種別女性割合
運輸業とひと口に言ってもいろいろな仕事がある。 
その中で、一番左側の赤丸をしている航空運輸業では女性の割合が高くなっている。
これはご想像がつくと思うが、客室乗務員や地上勤務で女性が多いという特殊事情がある。一方、道路貨物運送業や鉄道業、道路旅客運送業では、女性の割合が非常に低くなってきている。

○航空業界1(国内線旅客輸送実績の推移(主な路線))
国内線の利用実績を見ると、リーマンショック後にどんどん下がり、東日本大震災のときに底を打っている。最近はLCCの就航によって利用客数が増えてきていることがグラフでもよく分かる。

○航空業界2(使用航空機数及び整備士数の推移)
利用客数の増加に伴って使用されている航空機の数が増えており、航空機を整備する整備士も増えている。

○航空業界3(主要航空会社の整備士の年齢構成)
整備士の方の年齢構成にはかなり山があって、コンスタントに採用されているわけでは必ずしもないようだ。40代の半ばの所に大きな山があり、それよりも若い世代で減っている。今後15年ぐらいで大きな山の部分の方々がリタイヤしていくと人手不足が予想される。一方で、20代半ばの所にもう一つ山がある。その方たちが仕事を続けられることが非常に大事になってくると思う。

○航空業界4(整備士等の増加に向けた業界の取組)
整備士等を増やすため、若い方の関心を高めるための取組、女性整備士を増やす取組を業界として頑張っておられる。

○トラック業界1(就業者数の推移)、2(就業者の年齢構成比)
就業者数は増えている。しかし、日本全体が高齢化の進展により、全産業でも比較的中高年の割合が高いが、中でも道路貨物運送業では中高年の割合が高く、全産業と比べて10パーセント程度高い。

○トラック業界3(年間平均就業時間の推移)
中高年層の割合が高い一つの原因として、労働時間がかなり長く、きついお仕事であるということがあるのではないか。緑色のラインの全産業と比べると運転手の労働時間が長いことがお分かりいただけると思う。

○トラック業界4(就業促進等に関する取組)
こういった中で、トラック業界も就業促進に関する取組をしており、特に女性の活躍推進のため、「トラガール」というものを進めている。これは国土交通省、業界団体が進めている取組であり、高校生やこれから仕事に就く方たちに、仕事の魅力を伝えるといったことが行われている。

○鉄道業界1(鉄道従事者数及び鉄道運転従事者数)、2(女性鉄道従事者数及び女性鉄道運転従事者数)
鉄道業に従事する方は減ってきている。一方で、女性の鉄道従事者及び運転士は増えてきている。実際、電車に乗っていると、女性運転士が増えてきたという感じがする。

○バス業界1(運転者数及び女性比率)、2(就業者の平均年齢)
バス業界でも、女性の比率は非常に低いというのが現状。バス業界でも就業者の平均年齢は他の産業と比べると高くなっており、高齢化が課題であるということが分かる。そういった中で、女性がバスのドライバーになることも促進されているということが分かる。

○全体的に労働者が高齢化しているということ、労働人口が減っている中で、女性の活躍、女性の参画が、産業として求められているということがよく分かる。全体の状況を踏まえたところで、個別の業界で活躍されている皆さんのお話を伺っていきたい。

(小池都知事)

○トラック業界で非常に人手不足であるとよくいわれるが、どこもなかなか厳しいということを改めて感じた。その中で女性の比率が少ないということは、逆にいえば、女性が活躍する伸びしろが大きいと捉えられるのではないかと思う。

○トラック業界だったら、運転だけでなく荷物の積み降ろしもある。今後のことを考えると、降ろす作業の機械化など、プラスアルファが重要になってくる。

○いろいろご苦労があると思う。今日はそれぞれの話を聞かせていただきたい。