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女性が輝くTOKYO懇話会

企業ゲストプレゼンテーション

(1.日産自動車(株) 星野 朝子氏)

星野 朝子氏○キャリアについて3つのショック
私のキャリア形成の中で3つ驚いたことがある。1番目のショックは、大学を卒業しても男女が平等に働くことができる就職先がほとんどなかったこと。その中で、男女差をつけないという銀行に就職した。
就職して3年目頃、国際金融部に配属されたが、周りは全員男性でMBAを取得し海外の支店の経験もあった。自分も海外の支店に赴任させてほしいと頼んだところ、人事部から「女性を海外の支店に送った前例がないから待ってほしい」と言われた。それが2番目のショックだった。その後退職し、日本のマーケティングサイエンスの第一人者になることを目指してアメリカへ留学した。
3番目のショックは、MBAを取得して帰国しても仕事がなかったこと。ほとんどの会社に断られたが、契約社員として社会調査研究所(現:インテージ)というマーケティングリサーチ会社に入った。その後、日産自動車に転職し、今に至る。

○日産自動車のダイバーシティ
日産自動車はダイバーシティを経営戦略の1つに掲げている。例えば当時、車を買うときの意思決定者が男性から女性にシフトしていたが、女性に嫌われたら車は売れないということを商品企画者の男性たちは理解していなかった。また当時生産ラインにはほとんど女性がいなかったが、工場のラインに掛け合い、女性従業員を増やすとともにシャワールームやトイレの整備、棚を低くするなどの対応をした。結果的に女性だけでなく男性も働きやすい環境となった。
商品企画についても、女性の意見を取り入れる仕組みをつくった。
販売の場でも、それまで女性のCA(カーライフアドバイザー)はほとんどいなかったが、今や10パーセントに達している。男性・女性どちらのお客様からも、女性CAの方が満足度が高いという結果も出ている。
日産自動車の女性管理職比率は、自動車業界の平均を大きく上回る10.1パーセント。

(2.P&Gジャパン(株) 山下 浩子氏)

山下 浩子氏○キャリアについて
就職活動では、やりたいことは何か、それを実現できる企業や組織はどこかを考えた。外資系メーカー(P&G)と国内メーカーから内定をもらい、それぞれ、将来入社した際に担当する部門の管理職と話す機会をもらった。そしてP&Gに入社し、16年目。
マーケティング部門で経験を積む間、キャリアのフォーカスについて考え続けた。社内公募制度で企業広報担当に異動し、情熱を注げる分野について社内で一番詳しくなることを目指すと同時に、その分野の知見・興味があることを上司や組織に伝え続けた。

○P&Gのキャリアデザイン、ダイバーシティ&インクルージョンの考え方
P&Gでは2013年以降の女性管理職比率は30パーセント以上。社員がキャリアデザインを考えることを推奨し、毎年上司に、キャリアプランと、キャリアプランに影響がありそうなライフプランを話す。
P&Gはダイバーシティ&インクルージョンの推進を経営戦略の1つに位置付けて25年目。1992年からステージ1として、女性の活躍を推進する活動を行ったが、1998年には個人の違いを生かし合う広義のダイバーシティを目指すステージ2へシフトした。2008年からステージ3として、ダイバーシティ&インクルージョン推進期に入った。
ダイバーシティは多様な人が存在する状態で、インクルージョンは互いの多様性を理解し受け入れて生かすこと。インクルージョンにはスキルが必要なため、ステージ3では社長や経営陣から順にトレーニングを行っている。
2016年から、P&Gダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクトとしてノウハウとスキルトレーニングを社外に提供している。
“わたし色”に未来を描く、一人ひとり異なるキャリアをデザインするには3つのポイントがある。1つ目は自分をよく知るということ。2つ目はコネクトする、正しい情報収集をすること。3つ目は柔軟性を持つということ。

東京都における女性活躍推進の現状 | ディスカッション